管轄移転の請求事件

最高裁判所 第二小法廷/平成28年8月1日/平成28(す)398/棄却

ひとことで言うと

米軍属が那覇地方裁判所での強姦致死・殺人事件で公平な裁判ができないとして東京地裁への管轄移転を求めた事件で、最高裁第二小法廷は請求を棄却した。裁判員制度は制度的に公平性が十分保障されており、大規模な報道や抗議活動があっても公平な裁判が行われることを期待し難い事情には当たらないと判断した。

判決のポイント

刑訴法17条1項2号の「裁判の公平を維持することができない虞があるとき」の解釈において、裁判員制度の制度設計が公平性を十分に保障している以上、被告人が広く報道されたり地元で反発されたりしているという事実のみでは、管轄移転の要件を満たさないと判断した。

個別意見を述べた裁判官

裁判体:小貫芳信(裁判長)、千葉勝美、鬼丸かおる、山本庸幸

判決全文(PDF)裁判所の判例ページ

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