在外国民国民審査権確認訴訟
2022年5月25日 最高裁判所 大法廷 令和2(行ツ)255 / 林 道晴判事の多数意見(全員一致)
ひとことで言うと
海外に住む日本人が最高裁裁判官の国民審査に投票できない制度を、大法廷が全員一致で違憲と判断した画期的な判決。林判事も多数意見に加わった。この判決を受けて法改正が行われ、2024年の国民審査から在外投票が実現した。
事件の背景
在外邦人は衆議院・参議院選挙への投票は認められていたが、最高裁裁判官の国民審査の投票権は認められていなかった。この不均衡に対して在外邦人が訴訟を提起した。
多数意見(裁判所の判断)
大法廷は全員一致で、在外国民に国民審査権の行使を認めない現行法は憲法15条1項・79条2項・3項に違反すると判断。審査権は選挙権と並ぶ重要な民主的コントロール手段であり、合理的理由なく制限できないとした。
林 道晴判事の多数意見(全員一致)
全員一致のため個別意見なし。
この判断の意義
この判決を受けて国民審査法が改正され、2024年10月の衆院選と同時の国民審査から在外投票・洋上投票が実現した。まさに司法が民主主義を前進させた事例といえる。